モロッコから帰ってきました。
空の色、風の匂い、祈りの音、夜の静けさ。
あの国に身を置くと、時間の流れが少しだけゆるみ、
「整う」という感覚が、頭ではなく身体に戻ってきます。
市場では人の声と色が渦を巻き、
一方でリヤドの中庭に入ると、驚くほど静か。
外と内、動と静。
モロッコはいつも、その対比をとても自然に教えてくれます。
今回の旅で改めて感じたのは、
“贅沢”とは足し算ではなく、削ぎ落とした先に現れるものだということ。
派手さの中にある静けさ、
濃いスパイスの奥にあるやさしさ。
それは、私がこの場所で大切にしている感覚と、
とてもよく似ていました。
RIADNANAは、
モロッコそのものを再現した場所ではありません。
でも、モロッコで感じた「自分に還る感覚」を、
日本の里山の中で、そっと思い出せる場所でありたいと思っています。
旅は終わりましたが、
そこで受け取った空気や感覚は、もうこの場所に息づいています。
次にここを訪れる方が、
理由はわからなくても「なんだか落ち着く」と感じてくれたなら、
それはきっと、モロッコから持ち帰った余韻です。
またここで、
静かな旅の続きをご一緒できたら嬉しいです。
—— RIADNANAより